「やまをこえるてつどう」という絵本がとても良かったです。
この絵本は、九州で実際に運行されている「特急いさぶろう」を題材にした作品です。
「特急いさぶろう」の走る山道を紹介しているだけの内容なんだけど、山に鉄道を走らせる大変さや工夫が、子どもにもわかりやすく描かれています。山ならではの、車窓からの絶景も楽しめる一品です。
この絵本の魅力は、あくまで「山道と鉄道」に特化した内容であること。
実質いさぶろう紹介本にも関わらず、本文には「いさぶろう」という言葉は出てこず、個性的な車両の内装にも触れず、あくまで山を超えるためのテクノロジーを伝える内容になっているところです。
この本は、福音館書店の「かがくのとも」というシリーズの一冊。
「かがくのとも」は子どもが科学に触れる初めての接点として、とても魅力的な絵本が多くて、とても大好きです。