新年最初の絵本の話。
多分、月1くらいで絵本の話をかくと思います。絵本おじさんと化しています。
今回は、福音館書店の「ちいさなかがくのとも」というシリーズの内の、「あかくん」シリーズ。
あかくんという名の赤い車が、色んな所を走るお話です。解説文を見たところ、車はミニらしい。話の本筋はシンプルなので、まちなかの様子を楽しみながら「トラックがいるね」とか「横断歩道だね」とか、話しながら読んでます。
個人的に、この本の特に楽しいところは、風景のなかにサードストーリーがあるところ。本文では全く触れないのですが、風景の中にストーリーが散らばっています。
- 「あかくん まちをはしる」
サラリーマンが事故現場見学していたら、ゴミ出しに遅れ、バスに乗り遅れ、めちゃくちゃ慌てている様子が描かれる。 - 「あかくん でんしゃとはしる」
電車の窓で帽子が吹き飛ばされるんだけど、カラスがそれを拾って持ってきてくれる。 - 「あかくん こうそくをはしる」
スピード超過をしたスポーツカーが、サービスエリアで覆面パトカーに捕まっている。 - 「あかくん うみをわたる」
市場でバイクの中にネコが忍び込んで、他の島までついてきてしまう
その他にも、細かい話がチラチラと。
風景を凝視して、ページを見比べたりしながら読めるので、自分的にもとても楽しいシリーズです。