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府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

【読書記録:2021年05月】ベストブックは「目の見えない人は世界をどう見ているのか」

アレクサのアプリを使うとキンドル本の読み上げができると知り、先月からやり始めました。まぁまぁ使えますね。
電子書籍を耳で楽しみやすくなったついでに、読む本のジャンルに広がりが出てきた気がする。素晴らしい!

 

5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1664

2021年5月のベストブックは「目の見えない人は世界をどう見ているのか」でした!


ワーママはるのライフシフト習慣術ワーママはるのライフシフト習慣術感想
★3.5:暮らしの色んなマインドやハックが書かれています。話は発散しがちで統一感がない内容だけど、各論としては興味深い点が多々ありました。/子供の先回りしすぎずに「親がなんとかしてくれる」と思わせない。/夫婦としてのライフプランのすり合わせを行う。繁閑をすり合わせる。/年収の内10%を自己投資に使う。経験や時間を買う方向でお金を使う。/
読了日:05月11日 著者:尾石 晴(ワーママはる)


「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)感想
★4.5:困ったことを解決するためには、物事から本質的な原因を抽出して、それに対する具体的な解決アクションに繋げる事が必要です。本書はそんな、物事の具体化と抽象化の思考法を説く本。/人は自分のことを個別の特例としてみなすのに、他人の事は抽象的にとらえて一般論やレッテル貼りをしやすい。自分の事は抽象的に、他人の事は具体的にとらえるくらいでちょうどいい。/全ての個別事例は同じ土俵では比較できない。少しでも比較するためには前提条件を十分に把握することが欠かせない。
読了日:05月11日 著者:細谷 功


変われ! 東京 自由で、ゆるくて、閉じない都市 (集英社新書)変われ! 東京 自由で、ゆるくて、閉じない都市 (集英社新書)感想
★4.0:東京についての話。2010年代に目立っていた渋谷と池袋の対比が面白い。民間主導でタワー的なまちづくりを進める渋谷と、行政主導で文化と広場を都市に仕込む池袋。まだまだ変革の途中なので20年代も引き続き注目ですね。コミュニティが遮断してきたマンション的なまちづくりから、コミュニティを意識していた団地的なまちづくりに回帰しているというのも興味深い。団地って古くて前時代的だと思っていたけど、毎日団地の中を通るようになった今、スゴイよく出来ている場所だなと理解できるようになった。
読了日:05月16日 著者:隈 研吾,清野 由美


目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)感想
★5.0:目の見えない人の世界の捉え方に迫る本。それは、五感のうち視覚が欠けているのではなく、四感で世界を把握するということ。本書内で、四本足のイスと三本足のイスはどちらも変わらず立っているように感覚のバランスが違うという例が出てくる。見えない人は、耳で見つめることもできるし、足が触覚のようになるのだ。教養としてもとても価値がある内容だったけど「お互いの違いを笑って話し合う」という価値観・ユーモアさを知れたことが何より大きかった。
読了日:05月16日 著者:伊藤 亜紗


子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す! 「自己肯定感」育成入門子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す! 「自己肯定感」育成入門感想
★3.5:大人になるとリスクヘッジが上手になり、大失敗しせずに生きていけるようになった。けど子供はそんな姿を見て、失敗を避けることを学んでしまうかもしれない。子供は親の写し鏡とすると「失敗してもいいよ」と口で言うだけじゃなく、実際に失敗する姿を見せることではじめて「失敗しても大丈夫」と感じる事はありそう。失敗を恐れずに準備し過ぎない事も時には大切だな。その他メモ:自己肯定感を高める3本柱は「社会で育てる」「コーチの目線」「家庭を安全基地にする」。
読了日:05月18日 著者:平岩国泰


絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか (NHK出版新書)絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか (NHK出版新書)感想
★3.5:わかっていなかった人類について知れました。ホモサピエンスもネアンデルタール人もどちらも人類だけど、ホモサピエンス以外は枝分かれして絶滅してしまった種です。二足歩行で立つことは逃げ足の速さを捨てることであるのになぜ生き残ることができたのか、かつて存在した脳の大きい種は高度な知性・記憶力を持っていた可能性があるがオーバースペックゆえ退化したとか面白かった。考古学って時代測定するための化学や、骨格から機能を判定する生物学や医学に加えて、想像力が必要な分野なんだなととも思った。
読了日:05月22日 著者:更科 功


生き物の死にざま生き物の死にざま感想
★4.0:さまざまな虫や動物の死に様について、短編形式で描かれています。生物の生態についても知れるし、人に置き換えることでドラマを感じることもできます。生物が種を残す方法は、こんなにも多様性に富んでいるんだと知ることができます。その一方、種にとっては一つ一つの命に大きな意味はないということを改めて感じました。なんとも切ない。
読了日:05月25日 著者:稲垣 栄洋