あるブログ

府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

【読書記録:2022年7月】ベストブックは「スター」

池井戸潤はやっぱり面白い。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2075

2022年7月のベストブックは「スター」でした!

80歳の壁 (幻冬舎新書)80歳の壁 (幻冬舎新書)感想
★3.5:人間80歳を越えると、身体のどこかに不調をきたす。なので健康に気を使って何かを我慢するよりも、自分が好きなことを思いっきりした方がストレスを減らせて、結果的に健康に生きていける。資産も同じ。いつかのために溜め込んだり子供に残したりせずに自分で使いきろう。親も80が近いので、心身ともに健やかに過ごしてほしいなという気持ちになる本だった。
読了日:07月01日 著者:和田 秀樹

 

「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法感想
★3.5:物事を始める・続けるための心理学的・行動学的なハックが多数紹介されている本。細かなテクニックはあれど「切実にやりたいこと」であれば何とかするし、後回しになっている以上は切実じゃない、ということなんだと思った。根性論的な結論だけど。
読了日:07月01日 著者:イ・ミンギュ


スタースター感想
★4.5:学生時代に映画賞を獲得した2人の男。1人は映画会の巨匠に弟子入り、1人はYouTubeの道、全く異なる映像の道に進む…。本書が投げかける1つの問いとして「生きていく上でどこに価値基準を置くか」がある。外からの評価、自分の納得感、他者との関わり…色々あるけど、自分の感性に従い自分の良いと思うものに向き合うこと。これらはなんと贅沢な時間だろうかと思った。自分の良いと思ったものを深めていく。わずかな活動だけど、これはきっと人生を豊かにすると信じている。
読了日:07月03日 著者:朝井 リョウ


親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て親子で知的好奇心を伸ばす ネオ子育て感想
★3.8:子育てにまつわるエピソードが現代らしい切り口で描かれる。経験則的な内容ではあるものの、多様な背景を持つ著者なので将来の見通しが立ちにくい現代ではとても参考になる視点だった。美術館を楽しんでもらうためのアートビンゴなど「多様な価値観との接点を増やす」「自分から楽しく出来るように」「創意工夫が出来るように」というのが大切だなと改めて。
読了日:07月10日 著者:草野 絵美


社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ 〈 若手でもベテランでもない中堅社員の教科書 〉社会人10年目の壁を乗り越える仕事のコツ 〈 若手でもベテランでもない中堅社員の教科書 〉感想
★3.2:キャリアにモヤモヤがある人向けのマインドセット本。内部事情ではなく顧客に目をむけて仕事に没頭しろ。ただ日系大手企業にずっといるなら転職しろ、という主張。読みやすいけど、具体的ではない。
読了日:07月14日 著者:河野 英太郎


生物学的に、しょうがない!生物学的に、しょうがない!感想
★3.5:狩猟時代は失敗によっては一発で命を落とすことかがある。なので生物は失敗を繰り返さないように、後悔し恐れ学習するように出来ている。一方で現代は、どんな失敗もまず命取りにはならない。失敗を恐れて二の足を踏むことはあれど、とにかく経験を増やした方が生き物としての学びは多くなる。
読了日:07月18日 著者:石川幹人


君に友だちはいらない君に友だちはいらない感想
★4.2:チームメイクを軸にした自己啓発書。目的を持って複数のプロジェクトに所属することを勧めている。金銭的・名誉的な成功に価値を置いている点は共感できないけど、豊かに生きる上では誰かと関わり役割を果たすことが必要なので総論賛成な内容だった。 複数のプロジェクトに関わり役割を担うためには、自分のビジョンや提供できる価値や能力を人に説明・納得してもらうことが必要だと思った。自分がイメージする自分を他者に伝えるって、何気に難しいよな。
読了日:07月19日 著者:瀧本 哲史


かばん屋の相続 (文春文庫)かばん屋の相続 (文春文庫)感想
★4.0:6連の短編集、それぞれの話に銀行員が出てきます。大企業のドロドロや金をめぐるサスペンスが多い池井戸作品ですが、本作はヒューマンドラマ主体。余韻を残す終わり方も多く、これまでにない読み口だった。妻の過去の恋愛にやきもきするNTR話では、妻・相手の男の心情を描かず明かさず結論もぼやかしていて全くスッキリしないんだけど、徹底した一人称で描かれる心情がリアルだなと思った。
読了日:07月24日 著者:池井戸 潤