あるブログ

府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

【読書記録:2019年11月】ベストブックは「理由」

やばい!今年が終わってしまう!
急いでまとめることはまとめておかないと。


11月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1499
ナイス数:71

 11月のベストブックは「理由」でした。


理由 (新潮文庫)理由 (新潮文庫)感想
★5.0:火車みたいに、社会システムの穴を題材にした独特の事件の設定。関係者へのインタビューで徐々に事件が浮き上がる、ドキュメンタリーであり群像劇的な作劇。多様な家庭環境と価値観が次々と描かれて、読者を否が応でも考えさせる「家族とは」という問い。古い作品と知らずに読んだけど、これは面白かったぞ!シンプルに見える事も、人生と思惑が重層的に折り重なった結果で、必然でもあると感じました。また宮部作品読もうかな。
読了日:11月05日 著者:宮部 みゆき


ようこそ、わが家へ (小学館文庫)ようこそ、わが家へ (小学館文庫)感想
★4.0:出世欲がなく大人しめの元銀行員が、出向先の不正と、家庭の陰湿な嫌がらせ事件に、パラレルに立ち向かう話。事件も他の池井戸作品に比べるとコンパクト。終始、凡人の戦いを描いており他と違う読書感で楽しかった。家族関係も微笑ましいけど、池井戸作品は昔ながらの核家族が出てくることが多くて、少し旧態的な価値観が強いよね。前提となるサラリーマンの家庭像・仕事像が古いと感じることが多い、若い人には通用する設定なのだろうか。。
読了日:11月17日 著者:池井戸 潤


武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50感想
★3.5:小難しく抽象的すぎる哲学を、具体的なビジネスシーンと合わせて説明してくれる本。全般的に砕けた表現で分かりやすく、哲学に触れる入門書としてとても良かった。時代を問わず人として普遍的な内容ばかりで、哲学が教養たることもよくわかった。
読了日:11月25日 著者:山口 周