仙台出身のロックバンド、カラーボトル。
彼らが満を持して歌う、故郷の歌「宮城のうた」
ゴリゴリにご当地ソング感のあるタイトルですが、歌詞ではご当地性はほどほどです。というのも、歌の世界の舞台は宮城ではなく、離れた場所から懐かしむ形で歌われているから。宮城は、故郷のシンボルとして扱われています。
この歌のとても印象的なフレーズは、各サビの結びです。
もし一つ願いが叶うなら
あの人に会いたい
1番の結びはとてもシンプル。
地域を懐かしむ理由を考えた時、多くの人にとって1番の理由は、その風景に大切な人・大好きな人がいたからではないでしょうか。「君をのせて」的な感じ。
もし一つ願いが叶うなら
あの頃に戻りたい
これも、郷愁の心としてはとてもオーソドックスな気持ちだと思います。ただ、僕はあまり聞きたくないフレーズです。
何らかの選択の末に故郷を離れている中、「あの頃は良かった」という気持ちで生きていくのは、過去の選択と今の自分に失礼な気がするから。この考え方は、宮城出身でもある伊坂幸太郎の小説「砂漠」から教わりました。
もし一つ願いが叶うなら
あの人と踊りたい
最後にこのフレーズはズルい。この曲を初めて聞いた時、首を100回くらい縦に振りましたよ。僕が宮城で暮らした日々を思い出して感じることは全く同じ。
「またいつか、みんなと踊りたい」です。
是非。超おすすめです。