新宿発で長野に向かう中央線特急を舞台にした、狩人の「あずさ2号」。歌われている「あずさ2号」は今はなき列車となってしまいました。
歌のこと
- タイトル :あずさ2号
- アーティスト:狩人
- リリース :1977年3月25日
- 収録アルバム:季節が変わる前に
- 出てくる場所:信濃路
あずさ2号 ダイヤ改正の歴史
この歌で歌われる「あずさ2号」。ダイヤ改正に翻弄され続け、ずっと歌とは異なる時間とルートを走ってきました。そして2019年には、「あずさ2号」の名称の特急は無くなってしまいました。変遷を紐解いてみましょう。
1977年:「あずさ2号」は新宿駅8:00発の下りの一番列車
→ 発売当初は歌の通りです。当たり前ですが。1978年:「あずさ2号」、甲府駅 7:35発の上り通勤特急に変わる。
→ 新宿駅8:00発は「あずさ3号」に。2004年:「あずさ2号」、松本始発の東京行きの特急として復活。
2016年:「あずさ2号」、平日は大月駅をちょうど8:00に出発する様になる。
2019年:「あずさ2号」ついに消滅。代わりに「かいじ2号」が爆誕する。
→ 新宿駅8:00発の特急は「あずさ5号」
歌が出た年しか、歌と同じ世界が体験できなかったという事実が明るみに…。 結構驚きですよ、これ
この歌のように特急の名前が出ている歌はとても珍しい。
音楽としてはもちろん不朽の名曲ですが、かつてのダイヤの名残を残しているという意味でも、ますます貴重な楽曲となっていくかもしれません。