絵本を読んでいると、
たまーに「あ、実在する場所だ」と思うことがあります。
小型飛行機についての絵本「ちいさなひこうきのたび」では、
調布飛行場から飛び立ち、横浜を通過しながら、どこかの島へ向かう様子が描かれています。味の素スタジアムと、ランドマークタワーが描かれていたので気づけました。
調布飛行場は、家のすぐ近くで遊びにも行っているので、
「こないだ行った場所だね」と話も広がりとても楽しいわけです。調布・府中の町を見下ろすシーンがあるから、そこに我が家が映っていればベストだったけど。
電車系絵本の古典でもある「しゅっぱつしんこう」は、都会から山奥の田舎に里帰りするお話です。作中で具体的な都市名は出てきませんが、そのルートは
・仙台駅から特急はつかりに乗って盛岡駅へ。
・盛岡から山田線急行に乗り換え茂市駅へ。
・茂市駅から岩泉線普通に乗って浅内駅へ。
というのがモデルになっているそうです。
仙台の百貨店みたいのが描かれているから、「これ、藤崎かな」と思うわけです。
めいっこにプレゼントした「おばけのマール」シリーズも、札幌が舞台の絵本でした。
ご当地絵本と呼んでいいかわからないけど、こんな感じのリアルな地域性を帯びた絵本に時々出会います。絵本は、ファンタジーだったり、抽象的・概念的なものだったりが多いから、リアルを舞台にした内容に遭遇すると、とても親しみ深くて楽しいんですよね。
子供にとっては、リアルが舞台になっているかは分かりようがないし、特に必要ないかもしれないけど、読み手の大人にとっては熱を込められる重要な要素だと思います!
なんかそんな絵本にもっと出会いたい。あったら教えてくだされ。