山口百恵の横須賀ソングといえば、説明不要の「横須賀ストーリー」ですが、
もう一つ忘れてはいけない、横須賀ソングがあります。
それが今回の歌。「I CAME FROM 横須賀」です。
歌のこと
- タイトル :I CAME FROM 横須賀
- アーティスト:山口百恵
- リリース :1977年5月21日
- 収録アルバム:百恵白書
- 出てくる場所:横須賀、汐入り、追浜、金沢八景、金沢文庫、上大岡、
井土ヶ谷、日の出町、横浜、鶴見、川崎、品川
横須賀からあなたの元へ
「横須賀ストーリー」は、横須賀が舞台の歌でした。一方この歌では、横須賀は出発の場所として歌われます。
横須賀中央駅から京急線に乗り、意中の人であろう「あなた」のいる品川あたりに向かっていきます。京急線の応援ソングとばかりに、駅名がたくさん紹介されているのがこの歌の特徴ですが、これには2つの効果があるように思います。
1つ目
駅名を1つずつ読み上げることで、あなたに会いに行く気持ちが徐々に高まっていく様子を表現しているということ。
2つ目
歌詞では徐々に品川に近づいてい行きますが、何度も何度もこの歌詞が挿入されます。
I came from 横須賀
あなたに会いに来た
どれだけ都心に近づこうとも、自分は横須賀の人間であることが強調されているんですよね。これによって、2人の距離感や、地理的なコンプレックスがあることを感じさせます。山口百恵の歌唱や、歌詞の毅然とした口調から、コンプレックスと言うより、あなたに対して少し線を引いているのかもしれませんね。
横須賀という少し異文化な場所と、ゴリゴリの都心を結ぶ京急線。
それによって色んな情緒が盛り込めちゃうから、歌の舞台としてはこの上なくニクイ路線となっています。