山形を代表する民謡、最上川舟唄。
その名の通り、最上川を渡る舟頭が口ずさんでいた舟唄をルーツとし、まさに地域で受け継がれてきた原点のご当地ソングです。
もっとも特徴的である節、
エエヤ エーエヤ エーエ
エーエヤ エード
ヨーエ サノ マッガショ
エンヤコラマーガセー
この部分だけでも、私何パターンも聞いたことがあります。
「どれが正解やねん!」って当初は思ってたけど、よく考えると何パターンもあるのが逆に歌い継がれてきたリアル感があるよね。言葉の原型は一緒っぽいだけど、舟頭さんの個性とか、流派できっと枝分けれしてきたんだろうなって感じ。
これを知ると、歌に刻まれた、時の流れに圧倒されます。
楽譜も何もないし、そりゃもちろんメロディなんてない。
誰も紙に書き起こしていないから、ちゃんとした歌詞なんてない。
それでも、揺れる舟の上で、人から人へ、親から子へ。
川の流れの様に連綿と繋がってきた歌。
この壮大なストーリー感、これが民謡の真髄よ。