3歳の息子と、はじめて「うらしまたろう」の絵本を読みました。
童謡のうらしまたろうのメロディを覚えているので、なんとなく話も分かっているかなと思ったけど、話としては分かってなかったみたい。
大人には遺伝子レベルで刻み込まれている話ですが、はじめて聞いた子供にとっては、それはそれは摩訶不思議な話だったみたい。
では、うらしま初見勢のレポートです。
- 亀がいじめられていると聞いて「なんでいじめられているの?」と気にする。事故とか、怪我とか、ネガティブな出来事に関心を示すお年頃なので、亀がいじめられていたのも気になるみたい。そして、なんでいじめられているかは説明できない私。
- いじめられていた亀は子亀で、親亀が迎えに来るタイプの話だった。急に新キャラが迎えに来たので「この亀さん何?」と聞かれる。
- 海に潜って息しているのは特に気にならない様子。
- 今の日本ではまず見かけない竜宮城の奇抜なデザインと、「おとひめさま」という聞き慣れない人名に、疑問を抱く。
- うらしまたろうが地上に戻ってからは全てがハテナだったようで、「なんで家がなくなっちゃったの?」「なんで玉出箱あけちゃったの?」「なんでおじいさんになっちゃったの?」と全ての質問をぶつけてくる。
- 「竜宮城で数日過ごしている間に、地上ではもっと時がたっていた」というのは噛み砕いて言おうとしたけど、3歳には難しすぎるストーリーだった。というか、とんでもない設定だと思う。
- おじいさんになったあと、さらに鶴になって飛んでいくというオチの話だったので、さらに謎が謎を呼んでしまう。
- 全てを読み終えたあと「すごかった、すごかったね。」と繰り返しすごいと言っていた。確かに、ここまで超展開の話は、現代でもなかなかないかもしれない。猿の惑星もうらしまたろうの二番煎じだしな。
読み終わったあと、一緒にうらしまたろうの童謡を、フルコーラスで3回位歌いました。エンドロール感覚で作品の余韻に浸っていたのかもしれません。
当たり前に思っていた昔話も、忘れていただけで人を強烈に引きつけるエッセンスがありますね。他の昔話を読むのも、俄然楽しみになってきました。