最近読んだ小説「ボトルネック」。
本屋にずらりと並び、「このミステリーがすごい、の作家!」なポップに釣られ、いかにもな人気作を読んでみました。
ボトルネック
自分が生まれていなかった平行世界に迷い込んだ少年が、
自分の代わりにその世界に生まれた「姉」と一緒に
自分との世界の違いを知っていくSF話です。
中3の主人公がやけに冷静で、皮肉っぽい感じだったので、
自分の中3を思い返すと、異様に違和感を感じちゃいました。
あと、特殊な設定を理解してもらうためでしょうがなくもあるけど、
動きも少ない前半の話がちょっと退屈でした。
また「姉」であるサキのキャラクターを強調するため、
色んなしぐさが語られているんだけど、現実離れしたキャラ立てが気になりました。
しかし、クライマックスはとても読まされる内容で、読み終わった後はどっと疲れると言うか、後味が残る所も(いい後味ではないが)私的には大満足でした!
自分が世界を変えたいだとか、宇宙の中心は俺だとか考えていなくても、
やっぱり自分は必要なんだ、 周りに何か与えられている、って言う自信は必要ですね。
以上!