あるブログ

府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

四万十川/三山ひろし【高知のご当地ソング】

今年の夏休みは旅行に行かず、少し控えめな連休になりそうです。
とんでもない猛暑だから、ちょうど良いかもしれません。

昨年の夏は、四国に旅行に行きました。
思い出深い場所の1つが、高知県に流れる四万十川、そしてそこにかかる沈下橋。
山合を流れる雄大な四万十川に、素朴でむき出しの橋がぽつり。
「緑豊かな場所だな~」「川で泳ぎたいな~」など何でもないことをつぶやきながら、橋に腰かけて長時間ボーっとしたのは、いい思い出です。

 

そんな橋のたもとには、三山ひろし「四万十川」の歌碑が置かれていました。2016年リリースと新しい曲なのですが、昔からその地に縁があるような貫禄がありました。
訪れた場所で、その地に縁の歌と新たに出会い、旅行の感情と歌が重なり合います。

深い情けの 淀みもあれば
清い浅瀬の 愛もある

というワンフレーズが妙に心に染みて
「川も旅も、そして人生も、全て一緒だね」と妻に伝えた旅の帰り道でした。

四万十川

四万十川

  • 三山ひろし
  • 演歌
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ヒーロー界の文明開化

最近、ヒーローをうたった歌が多いというブログを読みました。
うっすら「ヒーロー絡みの歌よく聞くな」と思っていたので、この分析は大変納得感がありました。

 

ヒーロー界の黒船来航

この記事の中で、2000年代に入ってヒーローの歌が多くなったと紹介されているんだけど、これには2002年以降からはじまった映画スパイダーマンシリーズや、2000年代後半から始まったマーベルシネマを始めとする、アメコミヒーロー映画の影響が大きいだろうと踏んでいます。

日本人にとって伝統的なヒーローは、ウルトラマン・仮面ライダー・戦隊ヒーローとか特撮ヒーロー。けどもこの辺は、全て今も昔も、子供向けのコンテンツなんですよね。僕もウルトラマンはすごい好きだったけど、小学校に上がる頃には興味が失せてましたね。話として見ると、大人向けのエピソードはいっぱいあるんだけどね。

一方で、2000年以降やってきたアメコミヒーロー映画は、ハリウッドマネーがどっさりと投下されて、そのどれもが大人が楽しめるコンテンツ。しかも毎年のように新しい作品が公開されてきました。これによって一気に「ヒーロー」が、昔ながらの子供向けコンテンツから、一般的なものになったんだと考えています。

鎖国状態により独自発展していた和製ヒーロー界に、誰もが楽しめるアメコミヒーローが大量輸入されたこの現象を、ヒーロー界の黒船来航と呼びたいと思います。
グラビア界の黒船“リア・ディゾン”みたいなものだと思ってください。

歌から見たヒーロー

歌の話に戻りますが、僕がパッと浮かぶ印象的な「ヒーロー」を冠する曲は…
ミスチル、supercell、ファンモンあたりでしょうか。

どの歌も、感情移入しやすい等身大の感覚が歌われていて、共通するのは「頼りないこんな僕だけど、愛する人にとってのヒーローでありたい」という想い。歌の中でのヒーローという言葉は「守ってくれる人」「憧れの人」の言い換えであって、アメコミヒーローを踏まえた意味はなさそうです。

子供や恋人への慈愛を、一般的になってきた「ヒーロー」というエッセンスを使って表現してはいますが、もしかしたらヒーローという言葉でなくても良いのかもしれません。

マンガから見たヒーロー

一方で、アメコミヒーローの影響を色濃く受けた和製コンテンツが続々登場している世界があります。それがマンガです。

職業ヒーロー物のマンガは近年ちらちら登場し、
特に「ワンパンマン」と「僕のヒーローアカデミア」はかなりのメジャー作品となりました。どちらの作品も、アメコミヒーローを踏襲したキャラクターデザインや設定がステキなのは間違いないのですが、その作風もそれぞれアメコミらしいんですよ。

「ワンパンマン」は超人ヒーローが悪をぶちのめしてすっきりする作風が売りで、ヒーロー作品のギミックに特化しています。一方で「僕のヒーローアカデミア」はヒーロー社会と少年の成長物語。ハリウッドアメコミ定番の「ヒーローとは何か」「悪とは何か」に触れていて、ポップな作風ながら社会全体を巻き込んでいく重々しさがあります。時々ダークナイトっぽさを感じます。

どっちもキャラクターやバトルに加えギャグや学園生活など色々と愉快な作品なのです。それに加えて、輸入したアメコミを日本的に解釈し独自の文化に昇華している、ヒーロー界の文明開化を感じさせてくれる面白さがあります。

 

そんな文明開化の音がする
新時代のヒーローソングとヒーローアニメで今回は結び。

岐阜ミーチャンス/流れ星【岐阜のご当地ソング】

お笑いコンビ流れ星。
怒涛の一発ギャグを繰り返すモジャモジャ、ちゅうえいと
シュッとした感じの突っ込み、瀧上伸一郎の2人組です。

「あなたとあなたでオリオーン座!」
という一発芸を聞けば、誰もがピンとくるんじゃないでしょうか!

え、知らない?
ぼく、スゴイ好きなんですよね。

そんな流れ星。
2人とも岐阜県出身という事で、ヒャダイン作曲のご当地ソングを歌っています。
岐阜エッセンスを薄口ギャグに変えた歌詞で、岐阜のことを歌いあげます。

 

出身県を活かした、ネタや地元番組に強い芸人ってたくさんいますよね。

  • 福岡の博多華丸・大吉
  • 茨城のカミナリ
  • 栃木のU字工事
  • 宮城のサンドイッチマン
  • 広島のアンガールズ
  • 岡山の千鳥

こんな芸人の皆さんは、しゃべるだけで地元のPRにもなるのですが、流れ星はそれだけじゃなく歌も歌っている。まさに岐阜の広告塔。あとは、オリオン座級の岐阜ギャグさえあれば完璧ですね!

岐阜ミーチャンス

岐阜ミーチャンス

  • 流れ星
  • J-Pop
  • ¥250
 
  • provided courtesy of iTunes

 

最上川舟唄/民謡【山形のご当地ソング】

山形を代表する民謡、最上川舟唄。
その名の通り、最上川を渡る舟頭が口ずさんでいた舟唄をルーツとし、まさに地域で受け継がれてきた原点のご当地ソングです。

もっとも特徴的である節、 

エエヤ エーエヤ エーエ
エーエヤ エード
ヨーエ サノ マッガショ
エンヤコラマーガセー

 この部分だけでも、私何パターンも聞いたことがあります。
「どれが正解やねん!」って当初は思ってたけど、よく考えると何パターンもあるのが逆に歌い継がれてきたリアル感があるよね。言葉の原型は一緒っぽいだけど、舟頭さんの個性とか、流派できっと枝分けれしてきたんだろうなって感じ。
これを知ると、歌に刻まれた、時の流れに圧倒されます。

楽譜も何もないし、そりゃもちろんメロディなんてない。
誰も紙に書き起こしていないから、ちゃんとした歌詞なんてない。
それでも、揺れる舟の上で、人から人へ、親から子へ。
川の流れの様に連綿と繋がってきた歌。

この壮大なストーリー感、これが民謡の真髄よ。 

最上川船歌 (山形県)

最上川船歌 (山形県)

  • 地元民謡歌手
  • ワールド
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

種/GO!GO!7188【鹿児島のご当地ソング】

僕が高校生の頃、ラジオなんかでよく聞いたバンド GO!GO!7188。
スゴイ流行ったわけではないけど、僕の世代の人なら代表作の「こいのうた」は聞いたことある人も多いんじゃないでしょうかね~。

去年バンド活動をはじめて、練習曲を探している時に知りましたが、
この「こいのうた」、今でもバンド初心者の定番曲の様です。ロングセラーだね。

さて、今回紹介する彼女たちの歌は「種」。
絶頂だった2003年の曲です。

先の見えないそして果てしない人生に対する葛藤を見せながら、
それでも一歩一歩生きていこうとする、20代前半の若人の繊細さを感じさせる歌です。

彼女たちの故郷でもある鹿児島の「北埠頭」「桜島」という地名が歌われることで、
歌われる葛藤を精神世界的の話にとどめず、港にたたずむ情景としてはっきり描いてくれています。
 ・夜の海に1人にいる=悩める人
という鉄板のイメージが、歌の世界を助けていますね。

ちなみに
 ・夜の海に2人でいる=いちゃつく人たち
と考えています。

種

  • GO!GO!7188
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes