あるブログ

府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

ヒュドラとヤマタノオロチ

新婚旅行の移動中は飛行機の中で映画を見まくったのですが、一度見ていた「君の名は」や「シン・ゴジラ」も見られたので、名シーンを何度も巻き戻しながら鑑賞し、繰り替えし感動しました。
前前前世は10回くらい聞きましたよ。たきくーん!

国際線だからか、英語字幕も勝手に表示されちゃうので合わせて見てたんだけど、シン・ゴジラで目にとまった事が。

 

作中後半で、ゴジラを倒す作戦は「ヤシオリ作戦」と名付けられています。薬品を投与して凍結させようという作戦。

この「ヤシオリ」というのはどうやら、日本書紀の中でスサノオノミコトヤマタノオロチを退治するために、八塩折(ヤシオリ)の酒を飲ませて眠らせる神話になぞらえています。

薬品を投与する作業車も、神話の中で眠らせたオロチを殺す剣「天羽々斬」から引用して「アメノハバキリ」というコードネームで呼ばれています。

 

この「アメノハバキリ」、英語字幕だと「Hydra Slayer」と表記されているのね。

ヒュドラ殺しっ!

アメノハバキリも洒落た引用だけど、意味を押さえた更に洒落た英訳ですね!

 

 

…と見たときは思ったんだけど、ヒュドラってヤマタノオロチなの?

ギリシャ神話の怪物Hydra(ヒドラヒュドラ、ハイドラ)は首を複数持つ蛇の怪物として、ヤマタノオロチとほぼ同じ形状の化け物のため、ファンタジー作品で関連付けられるようだけど、直接的な関係はないみたい。

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ヒュドラwikipediaから)   ヤマタノオロチ(よくわからんサイトから)

 

別もんだけど、ちょうど同じようなデザインだからイコールにしちゃえみたいな。

似たような感じで、竜=ドラゴンになっているけど、日本の竜(シェンロンとか日本昔話のOPで坊やがのっているみたいな奴)と、海外のドラゴン(リザードンみたいなデザインの奴)も、出所違うだろうからイコールかというと微妙だよね。

 

江戸時代位に英語を学んだ人が
「ドラゴン? 空飛ぶ爬虫類の事だから日本でいうと竜だな!」
って決めたのかな。

シン・ゴジラ Blu-ray2枚組

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それこそが狙うトロフィー

歌は、詩でもあるとともに、物語であってほしい。
なので歌の中で、内容が展開するものが好きです。

さらにさらには、同じメロディラインで、少しだけ言い回しを変える。
そしたら100点満点ですね。

 

その好みに気づいたのは、BUMP OF CHICKENの「オンリーロンリーグローリー」 

【1番】
オンリーグローリー 君だけが貰うトロフィー
特別じゃないその手が 触ることを許された光

【2番】
オンリーグローリー 僕だけが貰うトロフィー
一人に凍えるこの手が 温もりと出会う為の光

【3番】
オンリーグローリー それこそが狙うトロフィー
特別じゃないこの手を 特別と名付ける為の光

主人公が塞ぎがちな状態から、自ら立ち上がっていく内容なんだけど、歌詞が進むごとに、栄光になぞらえたトロフィーの特別性が増していき、主人公が前向きになっていく事を感じさせてくれます。

同じキーワードを使いながら少し変えることで、成長を感じながら曲的にも盛り上がる。とても良い構成ですよね!


 

最近だと、ビッケブランカの「slave of love」がよかったです。

恋の悩むことを奴隷として歌ったものですが、少しずつ言い回しが変わっていきます。

【最初】もう解き放たれたいんだ あんなもの一生しないから

【途中】もう解き放たれたいんだ とっくに気づいてる

【最後】この恋が最後だよ もうしないから

最初は「もう恋なんてしない、勘弁してくれ!」と槇原まがいの事を言っていますが、徐々に恋愛におぼれている事を認め、最後は「これがラストの恋!」と恋を肯定しています。「しないなんて言わないよ絶対」的な、やっぱり槇原まがいの雰囲気で終わります。

マッキーいいですよね。
こんな歌詞の歌あったら教えてください!!

スターシステム

という言葉があります。

起用する人物が持つ魅力・集客力などを見込んで物事を企画・運用する方法。演劇・映画界が元らしいですが、ミッキーがいろんな話の主役をした映画とか、マリオがスポーツしているゲームとかも、全部スターシステムの一環らしい。

マリオは、ガチャピンばりにどんな事にも体張りますからね。
こんなCMも出てきたくらい。

 

漫画では手塚治虫が代表的で、作品によって名前は違うけど、いろんな作品に鼻の大きいおじさんとか、ヒゲのおじさんが出てきます。同じ役者が違う役を演じているかのように、あえて同じキャラデザを使っているとの事らしい。

 

ブラックジャックの師匠:本間先生
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火の鳥の猿田博士
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この言葉を知ったのが、マガジンでやっているフェアリーテイルに“ジークレイン”ってキャラが出て来るんだけど、これが同じ作者の前作RAVEのジークハルト”と同じキャラデザなんだよね。

ジークレインが出てきた時に、なんか裏の意味があるのかなと調べると、特に設定上の繋がりはなく、半分ファンサービスであえて同じキャラデザを使っていて、それ即ちスターシステムだと知りました。

フェアリーテイルが終わりそうって聞いた今、なぜかふと思い出し書きました。

 

スターシステムの例を説明してるサイトで事例で上がってないけど、あだち充の漫画もスターシステムだと思うけどどうかな。

みんな勝手に書き分けられてないだけって解釈してるんだろうけど、全く失礼な話だ! 

H2〔文庫版〕  1 (小学館文庫 あI 61)

H2〔文庫版〕 1 (小学館文庫 あI 61)

 

 

 

東北新幹線の車窓から

友達の結婚式で仙台に行ってきました。
移動はもちろん新幹線。みんな新幹線ってどう過ごしてますかね?

仙台への道のりは1時間半~2時間くらい。
時間を有効に使おうと、いつも本を持ち込んだりするんだけど、気づけば音楽聞いてぼーっと外を眺めている事が多くなってます。

 

そんなもんだから、窓の外に見えるものを全部説明してくれるサイトがあったら面白いなって探したけど、下のリンクくらいしかなかった。

3時間車窓だけを撮った動画がある位だから、「徹底解説!東北新幹線の車窓(東側編・西側編)」ってサイト誰か作ってくれないかな。

 

そんなこと考えながら、写真をとってみました。

 

東京~大宮間で、これから仙台へ行く人に向けて萩の月の広告が。

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沿線には、結構大きめの工場が多い。

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畑と田んぼも多い。多分、宮城高専のあたり。

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かつて、うつよさin郡山で踊ったイオン。

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長町の発展は、新幹線で気づく。サーカスの屋根みたいのも見えた。

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【マンガ感想】あなたのことはそれほど…

今期ではじまったドラマ「あなたのことはそれほど…」

第1話を見たら続きが気になって、無料の原作漫画1巻を見たら、さらに続きが気になってしまい、全4巻読んでしまいました。

この「あなたのことはそれほど…」に続く言葉は「好きじゃない」しかないんだけど、それを言いきらない残酷さがありますね。

 

クズばかりが出てくるひどい話です。
カイジよりもクズぞろいです。

  • 渡辺美都:
    → 中学生の時の初体験の時の相手、光軌を思い続けているビッチ。
      再会を機にタガが外れる。そもそも、なぜ結婚したのか。
  • 渡辺涼太:
    → 奥さんが浮気しようが、よそで子供を作ろうが、びた一文ぶれずに愛し続けるサイコ野郎。
  • 有島光軌:
     → 奥さん麗華を特別に思いながらも浮気を続ける掴みどころのない男。
  • 有島麗華:
     → 唯一の常識人

ひどい話なのですが怖いもの見たさで、一気読み。ウシジマ君読んだときみたいに、ちゃんと生きなきゃなダメだなって気持ちになります。少女漫画が、闇金と同じ読後感ってどうなんだという話ですが、強烈に印象には残りました。

ドラマはミスキャスト感もあるけど、お試しくだされ!