連載マンガは、ちゃんと完結するのが難しい。
思い描いたとおり作品が完結できているのはごくごく一握り。
状況によって話を変えたり、人気が上がらず打ち切られたり、
時には雑誌自体が無くなり、作品ごと消えてしまう事もあるでしょう。
特に悲しいのは、作者の病気による連載中断。
続きを読みたいという声がありながら、やむなく連載が止まってしまうのはとても切ない事です。
前置きが長くなりました。
今回は「海の大陸NOA」という、連載停止から蘇ったマンガのお話。
私が小学生時代愛読していたコミックボンボンで連載されていた本作は「作者の目の病気」という理由で休載し「〇月号から連載が再開し、それ以降は5回に1回は休載」との予定だったものの、説明がないまま連載は再開されませんでした。
このマンガ、連載終了扱いで「全2巻」という扱いだったのに、
しかし!!
7年のブランクを経て、ボンボンで再度連載を再会させていたのです。
その後、悲しいことにボンボン廃刊に伴いネットコミックに移行しますが、そのサイトも停止し、話が微妙なところで再度連載が終了して今に至ります。
なかなか難しいですね…。
経緯を知り、とても懐かしくなったので読んでみました。
この作品、ギャグマンガでありながら、
「地球上で残された最後の孤島サンクルスと、その上空に浮かぶ天空都市テラが主な舞台。サンクルスでは、2人の人間とテラから廃棄された生物兵器の失敗作が共に暮らしている」
という重厚なSF設定にくわえて、憎きライバルのコロコロコミックのようにうんこちんこの下ネタに走らないクリーンなギャグなので、非常に品があります!
低年齢向けなので、今読んで笑えたかというと厳しいんですけども、
それでも夢溢れる内容を楽しんでいた事を思い出し、懐かしくなりました。
僕の下ネタに頼らないクリーンなスタイルは、コミックボンボンを読んでいた小学校の当時に養われたものなのでしょう。