本屋の文庫コーナーに行く方ならきっと見たことがある。
それがこの「ピース」。
本屋では、オススメを示すポップがデカデカと付けられ、興味をそそるような帯が付いています。期待感を煽りまくられて、手を伸ばしてしまいました。
一方、AMAZONでは酷評がつづられていましたが結果は…
私の感想としては、「悪くなかった」です!
帯に書いてあるとおり、事件の動機と表紙の関係などは、ゾッとする所のある、なかなか秀逸な仕掛けだと感じました。
一度、事件の真相を知ると、この表紙はとても不気味に見えてしまいます。よく出来ています。
ただ、どんでん返しを狙っただろう最後の展開は ついていけず、話も畳まれず…。この点は、AMAZONに同意してしまう次第。
どうやら作者の方は純文学志望者で、ミステリーは専門外だとか。
確かに、心理描写・情景描写に力が入っていて、事件にもトリックというものはありませんでした。そこは物足りなかったところかな。