録画していた「帝一の國」を見ました。
売れっ子菅田将暉を筆頭に、これでもかとイケメン俳優を投入した映画。
将来、総理大臣になる事を夢見る帝一が、政界とも関係の深い海帝高校の生徒会長になるべく奔走する話です。
ビジュアルがクドいんだけど、内容はさらにクドいです。コテコテコッテリ。
序盤からフルスイングな演技ばかりでうるさかったもんで、一緒に見ていた奥さんには受けませんでした。なもんで、奥さんがいない時間に、20分ずつ小分けにして見ました 笑。
原作は2巻くらいまでしか見てないから、原作をどのくらい改変&カットしているのか分からないけど、2時間でうまいことまとまっています。笑いあり・友情ありとなかなか面白かったです。
特に語るべくは、ラストシーンからのエンディングです。
帝一が一番好きなピアノ曲だと言って「マリオネット」という曲を演奏します。
周りは「へ~そうなんだ~、操り人形か~」と特に意に介さないのですが、演奏を終えた帝一が、ブラックな笑いを浮かべながら小声で
「君たちのことだよ」
とつぶやき、クリープハイプの「イト」が流れ出してエンディングとなります。
「イト」の歌自体は
「誰かの操り人形であっても、君の意図がわからなくても、それでも前に進もう」
と、逆境に対して前向きな歌詞。
ピエロになってもいいからとにかく進め、と。
映画でも「今は負けても良い、いつか必ず総理大臣になる」という帝一の揺るがない決意を締めに持ってきていたので、歌詞の意味的にも、操り人形というモチーフ的にも、映画とテーマソングがドンピシャでシンクロした所でエンディングなんですよ。
これは熱い!
映画とテーマソングが切っても切れない、最高の締め方でした!
是非一見を。