昭和22年生まれの歌ながら、今なお歌い継がれ、人々の耳に刻まれ続ける歌「東京ブギウギ」。「リンゴの唄」や「青い山脈」と並び戦後を代表する曲と言われています。
笠置シヅ子から少し経ってですが、戦後の昭和はジワジワとご当地ソングが増えていった時代でした。このご当地ソングの拡大、日本社会の変化と見事にリンクしているんですよね。
経済成長期、地方から東京とか大阪などの大都市に、ドンドン人が移動してきました。この理由はいろいろあると思います。子供が増えて次男三男とか家業を継げない子供が多かったとか、都市の方が稼げるからとか。
そんな社会の変化の中で生まれた、2つの感情が生まれます。
1つ目:都市への憧れ
2つ目:郷愁
このうち1つの「憧れ」の気持ちは、地方から都市への流れを正当化するように「若者に都市は魅力的です!」って伝えるエンジンを担っていたんじゃないかと推測しています。
華やかで愉快な暮らしを描き、国が成長して発展していく未来は明るいとドンドン発展していくんだという、とても希望的な感情で国が満ちていたんだろうな~。
東京ブギウギをはじめ、笠置シヅ子のご当地ブギは、まさにそんな曲たち。
陽気な都市の暮らしを描き、それを国中に伝えたはずです。
時代が変わる今、次の時代を道しるべになる歌は登場するのでしょうか。
いやいや令和、楽しみです!