お前らは先に行け!

30代関東リーマンの、日々の暮らしや体験記。

ヒーロー界の文明開化

最近、ヒーローをうたった歌が多いというブログを読みました。
うっすら「ヒーロー絡みの歌よく聞くな」と思っていたので、この分析は大変納得感がありました。

 

ヒーロー界の黒船来航

この記事の中で、2000年代に入ってヒーローの歌が多くなったと紹介されているんだけど、これには2002年以降からはじまった映画スパイダーマンシリーズや、2000年代後半から始まったマーベルシネマを始めとする、アメコミヒーロー映画の影響が大きいだろうと踏んでいます。

日本人にとって伝統的なヒーローは、ウルトラマン・仮面ライダー・戦隊ヒーローとか特撮ヒーロー。けどもこの辺は、全て今も昔も、子供向けのコンテンツなんですよね。僕もウルトラマンはすごい好きだったけど、小学校に上がる頃には興味が失せてましたね。話として見ると、大人向けのエピソードはいっぱいあるんだけどね。

一方で、2000年以降やってきたアメコミヒーロー映画は、ハリウッドマネーがどっさりと投下されて、そのどれもが大人が楽しめるコンテンツ。しかも毎年のように新しい作品が公開されてきました。これによって一気に「ヒーロー」が、昔ながらの子供向けコンテンツから、一般的なものになったんだと考えています。

鎖国状態により独自発展していた和製ヒーロー界に、誰もが楽しめるアメコミヒーローが大量輸入されたこの現象を、ヒーロー界の黒船来航と呼びたいと思います。
グラビア界の黒船“リア・ディゾン”みたいなものだと思ってください。

歌から見たヒーロー

歌の話に戻りますが、僕がパッと浮かぶ印象的な「ヒーロー」を冠する曲は…
ミスチル、supercell、ファンモンあたりでしょうか。

どの歌も、感情移入しやすい等身大の感覚が歌われていて、共通するのは「頼りないこんな僕だけど、愛する人にとってのヒーローでありたい」という想い。歌の中でのヒーローという言葉は「守ってくれる人」「憧れの人」の言い換えであって、アメコミヒーローを踏まえた意味はなさそうです。

子供や恋人への慈愛を、一般的になってきた「ヒーロー」というエッセンスを使って表現してはいますが、もしかしたらヒーローという言葉でなくても良いのかもしれません。

マンガから見たヒーロー

一方で、アメコミヒーローの影響を色濃く受けた和製コンテンツが続々登場している世界があります。それがマンガです。

職業ヒーロー物のマンガは近年ちらちら登場し、
特に「ワンパンマン」と「僕のヒーローアカデミア」はかなりのメジャー作品となりました。どちらの作品も、アメコミヒーローを踏襲したキャラクターデザインや設定がステキなのは間違いないのですが、その作風もそれぞれアメコミらしいんですよ。

「ワンパンマン」は超人ヒーローが悪をぶちのめしてすっきりする作風が売りで、ヒーロー作品のギミックに特化しています。一方で「僕のヒーローアカデミア」はヒーロー社会と少年の成長物語。ハリウッドアメコミ定番の「ヒーローとは何か」「悪とは何か」に触れていて、ポップな作風ながら社会全体を巻き込んでいく重々しさがあります。時々ダークナイトっぽさを感じます。

どっちもキャラクターやバトルに加えギャグや学園生活など色々と愉快な作品なのです。それに加えて、輸入したアメコミを日本的に解釈し独自の文化に昇華している、ヒーロー界の文明開化を感じさせてくれる面白さがあります。

 

そんな文明開化の音がする
新時代のヒーローソングとヒーローアニメで今回は結び。