私の高校時代、学校の一大行事で合唱コンクールというのがありました。通称、合コン!「合コン」って言いたくてしょうがないお年頃の高校生には、大変魅力的な略称でした。
この合コン、ひと学年8クラス、3学年合計で24クラス。
この24クラスの対抗戦です。4対4の合コンよりも、熾烈な戦いになっています。
先日、実家に帰った際に、この合コンのCDが発掘されたので、
軽く聞いてみたのですが、所謂ポップスはほぼなくて、合唱用に作られた曲ばかりが選曲されています。
そんな数ある合唱曲のうち、
毎年、必ずどこかのクラスが歌っていた定番曲「河口」が、今回紹介する曲。
もともとは合唱組曲「筑後川」の内の1つで、
- みなかみ
- ダムにて
- 銀の魚
- 川の祭り
に続く、最後の曲目となっています。
阿蘇山から湧き出て有明海に注がれる筑後川について、場面場面に表現した組曲となっています。最後に当たる「河口」は、長い旅路を経て海に辿り着いた様を表現し、雄大で、壮大で、揺るがない川の流れを感じさせてくれる曲です。テノールだった私にとって結構歌いやすかったので、好きな曲でした。
当時は「筑後平野とか有明海って九州だよな~」くらいにしか歌詞の内容は認識していませんでした。先生たちも、生徒たちがしっかり歌の意味を理解できるためには、九州遠足くらい組んで、生の筑後川の様子と博多ラーメンの味を理解させてから歌わせるべきだったんじゃないでしょうか。