あるブログ

府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

ちはやぶる 神代もきかず 龍田川

在原業平:千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは】

現代語訳:さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない。龍田川が(一面に紅葉が浮いて)真っ赤な紅色に、水をしぼり染めにしているとは。

百人一首のこの句から、タイトルを借りた漫画「ちはやふる」。

2009年のマンガ大賞受賞後も話題作であり続け、広瀬すずを迎えて万を辞した実写映画が、前後編で上映中です。まぁ映画は、テレビでやっていたらみようかな位ですが。


「ちはやふる -上の句・下の句-」予告


少女漫画ではありますが、私、集めております。
しかし安心してください、スポコン要素が強く少年漫画的でもあるので、買う時もちっとも恥ずかしくありません。

 

さて今回紹介したのは、映画化で話題だからではなく、最新巻が作中の大きな山だったから。

  • かるた部から離脱していた太一の帰還。
  • 新の高校と瑞沢高校の全国3位決定戦で、新と千早の大将戦。
  • 詩暢に「団体戦はお遊び」と言われていたが、団体戦主将になることで、千早が新たな次元の強さに突入。

数々の山場にも関わらず主役3人の気持ちが結びつかないまましばらく話は進むのですが、「ちはやぶる~」の一句が、バラバラだった3人を結びつけます。

3人のかるたの起源でもある小学校時代。
「自分の名前と同じ、ちはやぶる~の一句が好き」そこから始まった3人の物語。
何度距離が離れて心が離れても、何度でもかるたがはじまりまで引き戻します。

 

うわー……泣いちゃったよ、僕。

 

 

31巻。
著者が巻末コメントでも触れているのですが、31という数字は単価の文字数。いいとこで、作中の大きな山をぶつけてきましたね。残すはクイーン取りだけだな。

 

ちなみに、女性に聞くと太一より新推しが多かったんですが、そうなんですか?