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府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

【読書記録:2019年2月】ベストブックは「夜は短し歩けよ乙女」

2月に読んだ本の感想まとめです!
図書館で借りると期限があるから先に手つけて、結果買った本がだいぶ後回しになってる…。

2月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4353
ナイス数:155

2月のベストブックは「夜は短し歩けよ乙女」でした!
3月は小説の比率を増やしたいな。

「Jポップ」は死んだ (扶桑社新書)「Jポップ」は死んだ (扶桑社新書)感想
★4.0:音楽産業の今を紹介する本、期待した以上に色々な切り口があって興味深かった。90年代に代表される「マスメディア発の流行歌」という意味でのJ-POPは“死んだ”と言えるかもしれません。その一方、音楽の楽しみ方はドンドン多様化して、みんなそれぞれの音楽の楽しみ方が成立するようになってきましたね。誰もが知る国民共通のヒット曲は不要な時代になったという事ですね。カラオケは老人ホームで健康産業になっている事、パチンコが一大音楽メディアになっている事、とかが面白かった。
読了日:02月04日 著者:鳥賀陽 弘道


未来に先回りする思考法未来に先回りする思考法感想
★4.0:前半は、現代のテクノロジーの進展と、世界が今後向かっていく変化を紹介。後半は、時代の変化の中でどのようにポジション取りをすべきか紹介。以下気になったこと ■ユーザー数や情報など、財務諸表に乗らないものに価値がついている。それらはいつでも換金可能という考え ■変化はいつであれば受け入れられるか、技術や思考を投入するタイミングも大切 ■研究者を企業が囲い込み、先端のテクノロジーをクローズに研究。研究者側も予算・情報がある環境のがそりゃいいでしょ。社会と先端の技術認識のギャップが広がっている。
読了日:02月05日 著者:佐藤 航陽


「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)感想
★3.0:伝えるための基礎的な技術を、ビジュアルと合わせて解説してくれる本。既に資料作成や説明で意識していることだったので、個人的には新しいポイントはなかったけどまとまっていました。①おもてなしの心、受手の負担軽減 ②受手のプロフィール ③受手の熱意 ④大前提を説明する ⑤全体地図を与える ⑥複数解釈を防ぐ ⑦情報のサイズ制限⑧詳細を捨てる⑨具体性の明示⑩情報の優先順位⑪情報を共通項でくくる⑫相互関係を明示⑬視覚効果を重視⑭自然発想に逆らうな⑮情報の受信順序⑯翻訳は意味で
読了日:02月08日 著者:藤沢 晃治


日本3.0 2020年の人生戦略日本3.0 2020年の人生戦略感想
★3.5:今後の日本におけるビジネス・教育・リーダーシップの動向について、多方面のオピニオンリーダーの事例を出しながら論じた本。各論で興味深い所があったが、総論としては散漫で主観的な点も多く薄味だったかな。以下、印象に残ったところ■大学は教育機関として体をなしてない、ヤバイ■アメリカみたいにとにかく教養を身につけろ■国は、カントリー・ステート・ネーションの3つの解釈がある■生産的な議論は未来形でおこなうこと■30代はまだ間に合うからがんばれ
読了日:02月11日 著者:佐々木 紀彦


夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)感想
★4.5:非常に個性的な恋愛ファンタジー。かわいく愛に溢れたキャラクター達に素っ頓狂な世界観、それらを表現して余りある言葉回し。不思議の国をのぞき込んでいる様なフワフワとした小説です。クセはあるけどしつこくはなく、夜の飲み屋街や学園祭を舞台にしたラブストーリーが本筋なので、感情移入してガンガン楽しめました。後輩のためにあらゆる手を尽くし外堀を埋めていく先輩がいじらしい…がんばれ!がんばれ!もっと外堀埋めろ!!とにかく応援していました。いいもの読んだなぁ。
読了日:02月12日 著者:森見 登美彦


火花火花感想
★3.0:ちょっと合わなかったな。彼らには救われて欲しかった。この本で心が動いたのは確かで、彼らの人生はまだまだ続いていくし、ハッピーエンドが全てではないんだけど。僕は物語に希望を求めているんだと気づいた。
読了日:02月14日 著者:又吉 直樹


自治体崩壊 (イースト新書)自治体崩壊 (イースト新書)感想
★2.5:消滅可能性都市の議論を下敷きに、自治体の行方を論ずる本……かと思ったら大した中身はなかった。ニュースやWikipediaがら引っ張ってきたような話題を、取材も全くせずにツギハいだような内容。見解を言い切らず保険をかけているのもセコい。 人口減少が及ぼす経済影響・社会的課題はみんな分かってるから、その上でそれとどう付き合っていくのか、適応していくのか、学者ならでは解釈を聞きたかった。
読了日:02月15日 著者:田村秀


町の未来をこの手でつくる 紫波町オガールプロジェクト町の未来をこの手でつくる 紫波町オガールプロジェクト感想
★3.5:まちづくり界隈では有名な、PPP事業オガール紫波を扱った本。HPや別の本などで知っている内容が多かったが、関係者のコメントなども多くまとまっていた。このプロジェクトでは、一番自治体(紫波)がすごいと思う。
読了日:02月16日 著者:猪谷 千香


悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)感想
★4.5:教育を切り口に、社会派ブロガーとプロゲーマーが対談する本、まったく違うタイプの英知がぶつかり合い、未知の価値観を知る事が出来た。そして自分は「学校的価値観」という呪いに、これまでかかっていた事に気付かされた。「将来不安にならないように生きることは果たして生きる事なのか」「今一生懸命成長しようとすることが生きる事じゃないのか」これはなかなか響く言葉だった。
読了日:02月19日 著者:ちきりん,梅原 大吾


サラリーマン2.0 週末だけで世界一周サラリーマン2.0 週末だけで世界一周感想
★4.0:休日を利用して世界中を旅しまくるサラリーマンの旅行記。後半に人生観も語っているが、全体を通じて等身大で好感が持てる内容だった。イランの宗教警察の居場所を探すアプリの話、コンゴのオシャレ集団サプール探し、サウジアラビアでバズった話、どれもが未知の世界と著者のキャラクターの良さが感じられるエピソードだった。またサラリーマンであることの武器を「日本中に仲間がたくさんいる事」「共感してもらえること」と捉えているのは新しい視点だった。
読了日:02月20日 著者:東松 寛文


データ比較「住みにくい県」には理由がある (祥伝社新書 163)データ比較「住みにくい県」には理由がある (祥伝社新書 163)感想
★2.0:地域ごとに統計情報を比較したもの。とくに解釈や考察が為されるわけでもないので、本ではなく資料だな。
読了日:02月20日 著者:佐藤 拓

 


サイコパス (文春新書)サイコパス (文春新書)感想
★4.0:共感性がなく反社会性を持つサイコパスが、なぜ淘汰されずに1%存在し続けているかの件が面白かった。文明社会では異質な存在だけど、時代によっては求めらきた能力だった、というのは納得。また非人道的であるからこそ、凡人には踏み込めない分野を開拓し、サイコパスが歴史のページをめくってきた、という考察も興味深かった。ヒトは「多様性を許容する事で繁栄してきた種」という話と重なるな。
読了日:02月22日 著者:中野 信子


壊れた地球儀の直し方 (扶桑社新書)壊れた地球儀の直し方 (扶桑社新書)感想
★3.5:歴代総理の歴史的な役割の件が興味深かった。ただコロコロと総理が後退したわけではないとのこと。日本が変わるためには「国民一人一人が自分事として事実捉え、考えるしかない」という答えが、真摯でもあり酷でもあると感じた。その時その時で執筆してた内容をまとめていると思われるので、章ごとに体裁が違っていて読みにい点が難点。
読了日:02月22日 著者:青山 繁晴


TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究TQ―心の安らぎを発見する時間管理の探究感想
★3.0:自身なりの価値基準と順序を見つけて、それに基づいて出来事を組み立てていこう、という話。時間管理ハウツーを期待してたけど、価値基準探しが本書の肝でもあり、自己啓発成分が多かった。 著者推奨の手帳(フランクリンプランナー)の使い方解説もあったけど、デジタル管理をしている今からすると内容が古くなってしまってるかな。
読了日:02月24日 著者:ハイラム・W. スミス


35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画感想
★3.5:35歳に限らず、キャリアを考える上ではとてもナイスな本。自分とは違う色んなタイプの人たちのいる場所(本書では地域コミュニティを勧めている)に身を置くことで、価値観や視野を拡張していくのはやりたいね。あと、正解主義から修正主義へ、意識して演じる自分を持つこと、など意識しておくべき考え方がたくさん詰まっていました。まる!
読了日:02月28日 著者:藤原 和博


自分を鍛える!: 「知的トレーニング」生活の方法 (単行本)自分を鍛える!: 「知的トレーニング」生活の方法 (単行本)感想
★3.0:う~ん、ごもっともですな正論はあれど、ちょっと今のご時世では実用的じゃないな。■「人生で何か大きなことを成すためには」が本書の前提 ■友達は、有益なヒトだけに絞り込んだほうがいい ■乱読は意味ない、古典を繰り返しじっくり読め■ などなど受け入れられない点もチラチラ。色んな事を習慣づけたいとは、思わせてくれる内容だった。
読了日:02月28日 著者:ジョン トッド