例えば、あなたが芸能人の事を調べようと思ったとします。
そうですね。あなたは「ネゴシックス」が気になっています。
よし。グーグルに「ネゴシックス」と入力して、検索っと。
すると、上から順にこんなサイトが出てきます。
- wikipedia
- 公式twitter
- 過去のネタ動画
- 吉本興行のページ
- 本人の公式ページ
ここまでは良いのですが、以降ずらりと得体のしれないサイトが並びます。
見出しはきっと「ネゴシックスの今は?彼女は?」的なもの。
そのサイトの中身はろくでもなくて、どこかで拾ってきた噂をコピペしてまとめたもの。下手したら「ネゴシックスの彼女は、調べても分かりませんでした。」とすら書かれていてあります。えっ……知りたくてクリックしたのに書いてないの??
多分これ、どの芸能人も同じような検索結果になるはず。
有名人を検索をした人を、気になるタイトルを餌にして、アクセスさせる作戦。
女性芸能人だと「カップサイズは?」などと、もう釣れれば何でもありな巨大な餌が巻かれている事も。えっ……ネゴシックスはカップサイズも不明なの??。
このサイトどもは芸能情報サイトづらしているけど、その大半の実態は個人ブログ。
そして目的は、アクセスを増やして広告収入を稼ぐことです。
芸能人に限らず、健康情報とか、子育て情報とか、お役所手続きとか、多くの人が気になってよく調べる話題は同じ傾向で、個人コピペまとめサイトがずらっと並ぶはずです。
これらは全て「ブログで稼ぐ」ためのノウハウとして確立されています。
- みんなが興味ある話題
- 一緒に検索されているワードを文章内にちりばめる
- 他の上位ページを複数コピペしてより網羅的な内容にする
といった、グーグル検索で上位に来るための小技がたくさんあるんです。
人が集まる漁場で、よく釣れる餌が巻かれている。
いつからかネット上には検索しても出所がどこかよく分からないノイズだらけの場所なってしまいました。先週読んだこの本でそのことがよく触れられていて、頷きながら読みました。
レシピを調べると、いつもトップに出てくるクックパッドもノイズになってしまったなぁ。いまいちそうなレシピで大量に出てくるので、最初から、キッコーマンとか味の素のサイト上のレシピしか見なくなりました。
ネットのいいところである
- 個人が自由に発信出来ること
- 全てがフラットで、自由に選択できること
を逆手にとって、検索エンジンという入り口にたむろする小銭かせぎ達。
最初からそんな場所だって言えばそんなもんだし、
情報の取捨選択ができれば実害はないんだけど、ノイズのせいで目標にたどり着きにくいこと、見たいものが見えにくくなってしまっていることが、なんかいやだなぁと思う、秋の夜長でした。