夏は奮発して、宿を楽しむ旅をしようと思い、
新潟の「里山十帖」に行ってきました。
地方暮らしなどを紹介する雑誌「自遊人」が運営し、自遊人が伝えたいライフスタイルや価値観を体験して発信してほしいという趣旨の旅館です。
いやほんと、メチャクチャ良かったので、
「旅館自体が1つのメディア」と言われる心意気に沿って、体験を書いていきたいと思います。
お宿と人のストーリー
建物はリノベ物件との事。木造で過剰なほどの木組みが為されている建物なんですが、これは豪雪に耐えるためのこの地域ならでは工夫だそうです。
また、スタッフが紹介されている雑誌が部屋に置いてあり「私はこんな事がしたくて新潟に来ました」「普段は温泉巡りしてます」みたいな、顔が見える内容がたくさん書いてあります。
建物や働く人、さらには置いてある備品や家具まで、それぞれのストーリーに触れる機会が多いので、施設にもスタッフの方にも、自然と感情移入することができます。全てを近くに感じる事が出来、これがとても新鮮な体験でした。
環境
里山の風景や、豊かな環境をダイレクトに感じられる施設です。
部屋からは山々を見渡し、露店風呂では星を見上げながら入る事ができます。
食事も「オーガニック&デトックス」をうたい野菜中心で優しく自然なもの。
「丁寧な暮らしだね」「これなら体がビックリしないね」と分かったようなコメントばかりしていましたが、素直においしく、楽しい食事でした。
家に帰った日、遅くなりあり合わせでインスタントラーメンを食べてしまったので、デトックスしたそばから体には申し訳ない事をしました…。
ごめんよ、からだ。
酒、すごい飲んだ
至る所にサービスドリンクが置いてあります。
ラウンジごとに置いてあるものが違うのではしご酒をする。
山崎と白州をはじめて並べて飲んだんだけど、味の違いが全く識別できませんでした…結構ショック。僕が「このウイスキーおいしいね」とか言ってても、実際は何一つ分かっていないんで信用しないでください。。。
そして今回の踊るヒット賞だったのが、棚田の前に設けられた「ゲコゲコBar」という野外ラウンジ。ゲコゲコはカエルの事ね。空には満点の星が瞬き、地上には蛍がチラチラと飛ぶ中で、ここでも地元の日本酒を楽しみました。
いやほんと、とにかく幻想的で、ただただ空を見上げていました。
同じタイミングでいた家族連れが「あれがデネブ、アルタイル、ベーガ」と言って夏の大三角を探していたので、「だけどどこだろう彦星様」と話しかけようかと思いましたが、夜の田んぼに不審者が現れた事案になってしまうので、何とか気持ちを押し殺し事なきを得ました。
ゆっくり過ごして、とても癒される旅でした。
リピーターが多いような話でしたが、
いつか、趣の違う冬を選んで行ってみたいですね。
おまけ:10年ぶりくらいに、へび見かけた。