あるブログ

府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

定禅寺から動けない

去年だけど、こんな本を読みました。
「なぜ繁栄している商店街は1%しかないのか」
なかなかためになりました。

  • 商店街が廃れても、地権者はそんなに困ってないよ。
  • よそのスーパーで買い物できればいいから、住民も困ってないでしょ。
  • じゃあ、商店街を活性化する必要ってないんじゃないの?

という、そもそもから始まり

  • 活性化は、商店街の売上アップにはならないよ
  • 住民のコミュニティの場にもならないよ

と、なんとなく商店街の存在意義かなと思ってた事も分析・否定しているのが良かったですね。

なぜ繁栄している商店街は1%しかないのか

なぜ繁栄している商店街は1%しかないのか

 

 

本書の中では、色んな商店街活性化の手法が例示されているんだけど、その中に度々YOSAKOIが登場します。よさこいじゃなくてYOSAKOIとして。

「参加者の家族・知人が確実に見に来るので、集客が固く見込めるため失敗がしにくい」てな事が書かれていますが、「安易に模倣されてきた」だの「集客イベントだけど、地域文化にはなりえない」だのと厳しめに書かれています。

 

読んでて思ったのは、仙台のよさこいは商店街活性化策であった事。
定禅寺通り周辺の地権者が、周辺を盛り上げるべく開催しているもの。サテライト会場はあれど定禅寺周辺からは動けないのです。
商店街が主催という意味で、意外にも原宿も仙台と同じ位置づけですね。 

一方で、北海道や名古屋は運営者が法人化していて、言ってみれば広域のイベント会社。たぶん「大通りでやろうよ!」ってこだわりは特になくて、スペースも確保できるし交通の便がいい街の中心だから、メイン会場選ばれたに過ぎません。

仙台では、地主が企画主な事もあり、見る限り運営者幹部はずっと変わらずに20年が経ちました。人が入れ替わる事も出来ず、法人化する必要もないゆえ、どこか手作り感があって、変わらぬ思いを宿しまま(それとも変われずに?)今まで来た様に感じます。
けど、ずっとこのままではいられない。

 

予測を立てたり、まとめるには少々知見が足りなかったので、日本各地のよさこい祭り達がどうなったのか。今後、是非調べてみたい。