あるブログ

府中在住のサラリーマンによる、日々の記録。子育て(兄と妹)/ご当地ソング/マンガ/ラジオ などのお話。記事に合わせて一曲選曲します。

ハトマメ ~何も言えなかったあの日~

先日、アメリカから一時帰国していたTAさんと飲みました。
30過ぎて、国際的な活動をしている人が周りに増えてきたましたね。

私の会社も昔はドメスティックでしたが、ここ最近は海外向けの取組みも多く、海外在住で働いている同世代もたくさんいます。

これまでの私は、サンデージャポン内のワールドワイドニュースを欠かさず見る事で海外へのアンテナを張っていましたが、「デーブ・スペクターを通じた情報だけでは偏っているな」と気づき、社内の英語教室に通い始めました。

 

これをきっかけに、少しでも国際人として羽ばたける様に頑張りたいと思います。
この決意を忘れないために、英語を喋れなかったゆえの過去の失敗を、戒めとしてここに刻んでおきたいと思います。

 

高知の風呂で韓国人に取り囲まれた事件

学生時代、高知のよさこい祭りに参加していた時の話。筆山荘という今は無きボロ宿に集団で宿泊していたのですが、その入浴中の出来事です。

浴槽でのんびりしていると、見知らぬ男性から声をかけられました。

 男性「あなたはお祭りに参加している人ですか?(英語で)」
 私 「はい、そうです。(英語で)」
 男性「??」

 

Yes,Noのコミュニケーションでいきなりつまづきます。
すると

 男性「こいや、こいや」 と断片的なワードを言いだします。

(こいやまつりの関係者かな…?それともこいやを見て、高知にも来たのかな…?)
 私 「フロム大阪?」
 私 「くるくる丼??」
 私 「体育館で宿泊???」

しばらくこいや祭りに関わるキーワードを使ってコミュニケーションを計りますが、一向に通じません。

 

そうこうしている内に、洗い場にいた男性の仲間達が集まってきてしまい、私は狭い浴槽で7,8人の男性に取り囲まれます。すると彼は「こいや」ではなく「コリア」と言っており、観光に来た韓国人グループだと知ります。
こいや祭りは、全く関係ありませんでした。
僕が勝手にこいやを連想するよさこい脳ゆえの間違いでした。

その後、英語を喋れるっぽい男性を中心にコミュニケーションを取る事となります。

 男性「韓国にもマスクフェスティバルがあり、それがとても賑やかなんだ」
 男性「あなたはどこから来て、どのチームで踊っているんだ」

向こうもネイティブではないので何とか聞き取る事が出来ましたが、うまく言い返せませんでした。「仙台から来た」って言っても仙台の位置が伝えられないし、「鳴子を持って民謡が入った曲で踊るんだ、福島では、礼に始まり礼に終わるという特別ルールもあるよ」と、言いたいことが伝えられません。

 

コミュニケーションの限界を感じてきたし、風呂も出たくなってきたのですが、黙って出るのも無礼かなと思い「のぼせてきたのでそろそろ…」と伝えようと思い

 私 「Too hot! Too hot!」

と今思えば藤井隆ばりに伝えますが、にこやかに頷かれてしまい何も伝わりません。しかしtoo hot押しでいくしかないので、顔をおあぐリアクションを追加して無理やり浴槽から上がり、風呂場での日韓戦を終えました。

 

この一連の出来事は20分程でしょうか。
その間、周りで体を洗っていた柄木田さんや吉継さんが、僕の状況に気づいていたにも関わらず、トラブルを避け風呂にもつからずに見捨てた事を、僕は生涯許しません。

 

 

今度、同じ場面に出くわしたら、

「こいや祭りって面白いお祭りが大阪でもあるんだ!是非そっちにも行ってみてよ!」

せめてそんな事が言えるようになれば幸いです。