お前らは先に行け!

30代関東リーマンの、日々の暮らしや体験記。

ラ・ラ・ランドでしんみり

ラ・ラ・ランドを見ました。
元々の言葉の意味どおり、ハリウッドでスターになる夢を追う男女の物語。

【La-La Land】(英辞郎on the web より)
1.〈米俗〉〔麻薬や酒に酔ったときに味わう〕陶酔境、恍惚、我を忘れた境地
2.〈米俗〉ハリウッド、ロサンゼルス

CM見る限りガンガン歌って踊ると思っていたんだけど、想像よりはミュージカル要素が少なめ。後半はストーリー中心で進みます。

さてここから先は、話のオチにも触れる感想です。

 

ストーリーは、女優を目指すミアと、ミュージシャンをしながらジャズバーを開くことを夢見るセブを中心に進みます。

2人が出会い、かけがえのない存在になり、時には反発をしながらも夢を尊重し合って、関係を重ねていく様を楽しげに幸せいっぱいに描いていきます。そして、夢の実現が見えてきた時、お互いの事に集中するべく2人は距離をとります。

そして5年後。トップ女優になったミアはほかの男性と結婚し子供を設けていますが、ひょんな事からセブが開いたジャズバーで再会をします。しかし言葉を交わすことなく、物語は幕を下ろします。

 

…まじか…結ばれないのか…。

エンドロールが終わった映画館はお通夜ムード、みんな明らかにガッカリしていました。えぇ、もちろん僕もしんみりしてしましたよ。
2人とも壮大な夢を叶えているのにもかかわらず、このがっかり感。

 

なぜなのでしょうか。
そこには、2つのファクターがあると考えます。

1つ目は、2人が夢を追う若者でありますが、話の軸は明らかに恋愛であって、恋愛の成功を期待させる話運びであったこと。

2つ目は、ミュージカルであったゆえ、気持ちのいいハッピーエンドを誰しも期待していたこと。

 

現実世界でも皆さん、仕事・恋愛・趣味と、色んなパラメーターがあって、それぞれに傾斜をつけながら幸せを目指して生活されている事かと思います。
主人公の2人からは、最初っから仕事上の明確な夢が示され、その仕事への重み付けのとおりに夢を叶えて、見事にアメリカンドリームを掴んだにも関わらず、ステータス恋愛全振りの話運びによって、観客の期待がそっちに行き、何とも言えない切ない感情を残すエンディングになっていました。

 

最後には「ふたりがもし結ばれていたら」的なシーンがあります。
別れた2人の〝もしも〟を描くなんて、「なんと残酷な…」と見たときは思っていました。

そのシーンの中ではミアの成功は描かれるけど、セブの成功はボカされています。「仕事を捨てれば、2人は結ばれていたかも」といった単純な2択ではなくて「もしかしたら別の形もあったかもな」と昔を思い返す、優しい懐古感、そういったシーンだったなと、見終えて少ししてから気づきました。

 

とても不思議な鑑賞感が味わえる作品で、見事に心に残りました。
まる。