最近「フォトジェニック」って言葉をよく聞きます。
意味は「写真写りがいい」とか、「写真に映える 」とか、昔からあった表現。
何も特別な言葉ではありません。
この言葉が流行った背景としては、インスタグラムを筆頭としたSNSで、いかに素敵な写真をシェアし合うかがステータスになったという事が大きな影響なんでしょうね。
そう、何でもフォトジェニックさが重要。
ラーメンやおもちでも、どれだけフォトジェニックであるかが勝負なんです。
こないだ見てたテレビでは、ローラの幼い頃の写真が紹介されてたんだけど、レポーターの女の子が
「わー!小さい頃からフォトジェニックだったんですね~!」
と言ってて、度肝を抜かれました。
「僕の知らないところで、よーわからん言葉が一般化している…」
世にも奇妙な物語で言うと、ずんどこべろんちょ状態です。
みんな写真写りなんて、日常で気にしてなかったじゃないか!
何、急に言いたくなってるんだよ!
この新しい言葉特有のとりあえず使いたい状態は、僕的に
「ワンチャン」
が流行った時に似た気持ちなんです。
使い勝手がよくない言葉なのに、隙あらばうまいこと「ワンチャン」をねじ込んでくる大学生達に、新時代の幕開けを強く感じた社会人一年目を思い返します。
「フォトジェニック」という言葉が流行ることで、素敵な写真が世に増える。
「ワンチャン」という言葉が流行り、みんなチャンスを掴むようになる。
言葉から、世の中を動かしていくことができるのかもしれませんね。