一昨日の関ジャムって番組で、いろんな振付師やダンサーが、多方面の切り口からダンスと音楽について語っていました。番組としてめちゃ面白かったんだけど、その中でもさらに強烈に印象に残ったエピソードが。
それは廃校となる学校で、校歌に振り付けをして発表した話。
歌詞をイメージした振り付けだったり、学年ごとに振りを考えたパートがあったりして、生徒たちの絆を深め、校歌の意味をよりよく理解して愛着を持てる様になる、とてもユニークですばらしいプロジェクトでした。
中学生が踊ること
話はさらに振付師としての視点に及び
- 全員参加のためダンスが苦手な人もいる
- その場合、いかにダンスを嫌いにならないようにしてもらうかが大切
という話が出てきます。
全くそうなんですよ!
私もかつて、いくつかの中学校によさこい踊りを教えに行っていました。参加希望者だらけの学校も、しょうがなく踊っている子がいる学校もあったものですが、どちらにしても「いかに抵抗なく踊ってもらうか」が大きなポイントで。
多感な中学生が人前で踊るというのは、それだけでとてつもないハードル。声も出したりさ。男子なんかは更にね。
けどね、恥ずかしがりながら、めんどくせぇと思いながらでも、学校みんなで取り組んで同じものを表現しようとするってのは大変貴重な機会なんですよね。
僕が中学生の頃、そんな経験は何もなかったよ。無だよ無。
教えに行った経験
この中学校に教えに行ったことは、私の中でもとんでもなく大きな経験です。
大学生が、授業のオフィシャル講師にしてもらえたのはとんでもない事でした。さらに、学校専用の踊りを創作して、それを80人の生徒が覚えてくれて、お祭りで踊ってもらうなんて、あぁステキな贅沢。先生方の絶大な努力とパワーのおかげもあり、究極の地域活動だったと思うわけです!!
踊りの作品に込めたテーマの中には「未来を担う人たちへ」的なニュアンスもあって、授業でこんな話をした気がします。
いつか皆さんが大人になった時に、これまでの練習や発表の日の事は全部忘れてしまうと思います。それでも「中学校の頃みんなで踊ったよね」という事だけでも、これからの思い出になってくれるのならば、これ以上嬉しい事はありません。
そして大人になって
インスタで繋がっている当時の中学生で、その後東京の大学に進学して、ダンスを始めて、今では教師になっている子もいます。
当時の出来事が 1mmでもその後の人生のきっかけになったのなら、これほど心躍ることはありませんね!!