先週末、映画「何者」を見てきたよ。
かなり原作に忠実で、なかなか満足です!
温度感や空気といった、大学生が重視する独特のものを表現してて、SNSを組み合わせてどこか虚構じみた人間関係を映し出していました。CMが間に入るTVサイズでは出来ない、贅沢な間の使い方をしているなと感じました。
けど、映画館で見るほどの演出があるかというと、DVDが出てから家で見るのでも十分かも。
山田孝之がM2とか、佐藤健や岡田将生がB4とか、ちょっと無理が有りげでしたが、豪華なキャストなのもいいね。
最後のネタばらしというかオチの場面で、
これまでの主人公は舞台の上の役者だったけど、舞台から降りて演技せずに生きていきます、といった感じでした。最期の面接のシーンからも、これまでの傍観者・取り繕った人間ではなく、本音で生きていく事にしたんだという感じ。
作品のキャッチフレーズ「青春が終わる。人生が始まる。」からも、就活は「青春という舞台から降りて、生身の人間として生きる本当の人生が始まる。」スイッチポイントのように捉えているのかもしれません。
一方で、社会に出ることは舞台に上がる事でもあります。
これまでの20数年間で身につけた振り付けや隊列を駆使して、社会という演舞会場で舞う踊り子になる事でもあるのです。
気になる方は、原作を先に見ることをおすすめします!!