「イントロ乗せ」と呼ばれる技術がある。
ラジオパーソナリティが曲紹介をする際に、イントロの間で必要な情報を載せて、ちょうど歌がはじまるところで喋り切る、という最高にクールな技術だ。
曲の下情報とエピソードを入れることで、より気持ちよく聞いてもらうためのラジオ独特の文化である。同じ曲でも、イントロ乗せの情報次第で違ったイメージで聞くことが出来るのだ。
ラジオが好きだった中高生時代から、この技術へのあこがれがあったので、車に乗って曲を流すたびにやりたくなってしまう。
奥さんとのドライブでは「こいつ、頭おかしいんじゃねえか」と思われそうでやらなかったんだけど、僕がイントロ乗せが好きなのをしゃり君がバラしてしまったので、もう失うものは何もない。今度やってみよう。
僕の考える、イントロ乗せに必要な情報は以下のとおりだ。
- 曲の選定者(リクエストか、局のパワープレイか、DJの選曲か等)←必須
- 選定の理由、リクエストメッセージ
- 曲にまつわる補足エピソード(~で使われた、~年の曲、~のアルバムから)
- アーティスト ← 必須
- 曲名 ← 必須
イントロの長さによって、メッセージをどの程度読むか判断しながら、アーティスト・曲名の言い方で微調整を行う。それでも時間が余りそうであれば「聞いていただきましょう」などで、少しでも秒数をかせぐ。
近いものとして、歌番組の演歌・歌謡曲紹介でもイントロにエピソードを入れる風習(こっちは「ナレーション」と呼ぶらしい)はあるけど、そっちとはまたちょっと別ジャンルかな。
このナレーションを芸風にしたアナログタロウは、すごいニッチな所をおさえていただけあり、レコード会社に起用されるまでになっていました。