シン・ゴジラを見てきました。
すげえ面白かったー。以下、ネタバレまみれ。
その1 昔からゴジラを見ていた人にとって
- お馴染みのテーマ曲は全て、往年の音源風になっている。すごい懐かしい感じ。
- ゴジラのお馴染みの設定が徐々に明かされていく楽しさ。
こんな巨大なのに何をエネルギーにして動いているの?
→ 核分裂じゃね…?
→ 核廃棄エリアで生み出された怪物らしいぞ
→ 放射能吐くんじゃね…?
→ 放射能吐く の流れは感動 - 知っている街が壊されるとテンション上がる。特に横浜から上陸して、東横線沿いに武蔵小杉まで辿り着いた時には「大倉山終わったな」と感じる。
- 最後までにメーサー砲が出て来るのに期待したが出てこなかった。残念。
その2 新しいゴジラ映画として
- ゴジラが恐竜的なものではなく、進化する究極の生物として描かれる。口の開き方とか、完全に異形のモンスター。尻尾から放射能を出した時の絶望感といったら。
- キャッチフレーズ「ニッポン対ゴジラ」のとおり、怪獣映画というより未知の災害に直面した国家の話、個人ではなく国が主役。ゴジラはただただ不気味な存在として描かれる。
その3 すごい…エヴァです
- 庵野監督という事だったけど、すごいエヴァっぽい。BGMとかそのまま。
- 一時的に活動停止している敵を倒すために、世界総動員で行うヤシオリ作戦。完全にヤシマ作戦と同じ流れ。
- ヤシオリの名称とか、神話から引用した言葉で何か意味を含ませていそうなところも、すごいエヴァっぽい。
余談ですが、高校受験の英文で「Hollywood GODZILLA is not true GODZILLA」って内容の長文が出てきた事があり、すごい印象に残っています。試験なのを忘れて熟読しちゃいました。
内容としては
- 核兵器で生み出されたゴジラが文明を破壊するのは、文明社会へのアンチテーゼである。
- ゴジラは自然の怒りであり、制御できない力。決して人間が倒すことはできない怪物である。
- それに対して、ハリウッドのゴジラは何の背景も無く暴れまわり、普通にミサイルで殺される。ゴジラはあんなものではない。
という、ゴジラオタクの怒りのエッセイがそのまま試験に出てきたものでした。
シン・ゴジラも色々と面白かったんだけど、最終的に「人はゴジラを倒せない」それがしっかり体現されていたのが何より良かったです。